2010年に 藤好クリニック(熊本市古川町)の近くで、外猫たちの悲惨な状況を見て保護活動を開始しました。
雌猫は年に2,3回出産し、妊娠期間2か月で約4~6匹の子を産みます。
生まれた雌猫は、生後約4か月から6か月前後で、最初の発情期を迎え、妊娠出産が可能になります。(雌猫は交尾すれば、ほぼ確実に妊娠します)
計算通りに増えていくと凄い数になりますが、その通りにならないのは、ウイルス感染病死、交通事故、殺処分、毒餌の誤飲で亡くなっていく外猫の現実があります。
仔猫のころに亡くなるのが多く、上の死因に加えて凍死もあります。
その猫たちの現状をどうすればよいのかと考えていたところ、熊本市の竜之介病院の徳田先生と出会いました。
先生はTNR活動と通して猫の数を制御していくことを実践推薦されていました。
TNR活動(Trap、Neuter、Return)とは、具体的には飼い主のいない猫を保護し、避妊手術を施し、もとの場所に返す活動でした。
そのような活動を自分たちでもやりたいと思いました。
2016年4月の熊本地震発生南阿蘇地域では古くから多くの猫たちと人との共存(収穫した米をねずみから守る)がつくられていましたが人々の避難ではぐれた猫なども加わり、野良猫や捨て猫、飼い主が飼うことを放棄してしまった猫(以下、「外猫」と称します)が増えて、地域としてのバランスが崩れている状況になっていました。
TNR活動よって手術を受けた猫は十分な食事を与えても増える心配がないこと、又、手術を受けた猫は性格が穏やかなため、人にとって危険が少なくなること、更に十分な食事を与えることで免疫力が上昇し、ダニやノミに感染する危険が少なくなり人が猫のダニのため害を受けるということの心配も少なくなります。
道の駅等で多くの人が猫のたちと自由に触れ合うことが出来ればこれは又、一つ、素晴らしい人と猫の出合いが出来ると考えています。
2018年2月1日に 「NPO法人南阿蘇保護猫支援プロジェクト」を設立しました。南阿蘇村地域から始めていますが、この阿蘇地域の活動にとどめることなく、他地域へも広げていこうと考えています。
2019年8月TNR頭数が200頭をこえることになって、高森町、大津町、菊陽町、熊本市等に活動が広がっていきました。
2019年9月25日熊本県の名称変更の認証を受け、10月1日登記で「NPO法人さくらねうねう」と名称を変えました。
組織概要
名称 | NPO法人さくらねうねう |
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主たる事務所の所在地 | 熊本県熊本市中央区古川町25番地1 |
従たる事務所の所在地 | 阿蘇郡南阿蘇村大字河陰3962番地11 |
代表者氏名 | 藤好 建史 |
設立認証年月 | 2018年01月23日 |
定款に記載された目的 | 地域社会に住んでいる野良猫や捨て猫、飼い主が飼うことを放棄してしまった猫(以下、「外猫」と称する)などを捕獲器で捕獲(Trap)し、雌ならば不妊手術、雄ならば去勢手術(Neuter)を施して再び元いた場所に戻す(Return)という事業(以下、「TNR活動」と称する)を行い、殺処分が待っているなどの不幸な猫が無制限に増えないようにし、地域住民と外猫が共生できるようにすることを目的とする。 |
沿革
2011年(平成23年) | 藤好クリニック(熊本市中央区唐人町)近辺で、 外猫の悲惨な状況に心を痛め、 一人で保護活動を開始。クリニック2階を保護猫の住み家とする。 |
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2016年(平成28年) | 猫が増える一方で、 猫のストレスがひどくなり広い移転先を考え始める。 |
2016年(平成28年) | 「熊本地震」で人々が避難等の影響で、 はぐれた猫などが多く発生したのも加わり捨て猫、 野良猫が多数発生し、地域のバランスが崩れる。 |
2017年(平成29年)6月 | 南阿蘇村の「空き家バンク」制度を知り、 適当な物件を入手し猫用シェルターとして改装、 「河陰猫シェルター」とする。 同時に、 南阿蘇村の野良猫の現状を知ることになる。 |
悲惨な状況に悩んでいたところ、 徳田先生(獣医師/竜之介病院院長)と出会いTNR活動を知る。 | |
2017年(平成29年)11月 | TNR活動に感銘を受け自ら実行するために友人1 9名に声を掛け賛同を得、 支援者となってもらい、 ともに野良猫のためのNPO法人を申請。 |
2018年(平成30年)1月 | NPO法人南阿蘇保護猫プロジェクトを立ち上げる。 |
南阿蘇村から猫の保護活動を、 村在住の4名の協力者を得て、 地域の方々と協同にて開始する。 村の広報誌に掲載され、 認知度も徐々にあがる。 | |
「ジョートフル熊本」をはじめ各団体さんとの協力がすすむ。 | |
2019年(令和元年)10月 | NPO法人さくらねうねうに名称変更 |