沿革

NPO法人南阿蘇保護猫支援プロジェクト
理事長 藤好 建史

7年前に 藤好クリニック(熊本市唐人町)の近くで、外猫たちの悲惨な状況を見て保護活動を開始しました。クリニックの2階を保護猫たちの住み家として提供してきましたが、 引き取られることのない猫たちが増えたので、猫のストレスを少しでも解放しようと移転先を探しました。
なかなか見つからなかった所、南阿蘇村の役場が仲介する空き家バンク制度の中に適当な物件があることを教えて頂き築12年の家と160坪の土地が手に入りました。猫たちのシェルターにするため工事をして施設が出来上がりました。(河陰猫シェルターと名前をつけました。)
このことから南阿蘇村地域の野良猫の現状を知ることになりました。
南阿蘇村では古くから多くの猫たちと人との共存がつくられていました。(収穫した米をねずみから守る)
しかし、近年、特に2018年4月の熊本地震の人々の避難ではぐれた猫なども加わり、野良猫や捨て猫、飼い主が飼うことを放棄してしまった猫(以下、「外猫」と称します)が増えて、地域としてのバランスが崩れている状況がありました。

雌猫は年に2,3回出産し、妊娠期間2か月で約4~6匹の子を産みます。生まれた雌猫は、生後約6か月前後で、最初の発情期を迎え、妊娠出産が可能になります。(雌猫は交尾すれば、ほぼ確実に妊娠します)
計算通りに増えていくと凄い数になりますが、その通りにならないのは、ウイルス感染病死、交通事故、殺処分、毒餌の誤飲で亡くなっていく外猫の現実があります。 仔猫のころに亡くなるのが多く、上の死因に加えて凍死もあります。

このような猫たちの現状をどうすればよいのかと考えていたところ、熊本市の竜の介病院の徳田先生と出会いました。先生はTNR活動と通して猫の数を制御していくことを実践推薦されていました。TNR活動(Trap、Neuter、Return)とは、具体的には飼い主のいない猫を保護し、避妊手術を施し、もとの場所に返す活動でした。そのような活動を自分でもやりたいと思いました。
上記のTNR活動よって手術を受けた猫は十分な食事を、与えても増える心配がないこと、又、手術を受けた猫は性格が穏やかなため、人にとって危険が少なくなること、更に十分な食事を与えることで免疫力が上昇し、ダニやノミに感染する危険が少なくなり人が猫のダニのため害を受けるということの心配も少なくなります。道の駅等で多くの人が猫のたちと自由に触れ合うことが出来ればこれは又、一つ、素晴らしい人と猫の出合いが出来ると考えています。
南阿蘇村地域から始めていますが、この阿蘇地域の活動にとどめることなく、他地域へも広げていこうと考えています。
個人グループとして実践してきた活動を南阿蘇地域に定着させ、継続的に推進していくことと、他地域へ活動を広げていくために他地域の行政や関連団体との連携を深めていくために、社会的にも認められた公的な組織にしていくことが最良の策であると考えました。

1月23日付で熊本県のNPO法人の認証がおりました。2月1日にNPO法人南阿蘇保護猫支援プロジェクトが登記成立しました。NPO法人格を取得したのは、当活動が営利目的ではなく、多くの賛同する方々に参加していただき、地域の猫をTNR活動を実践し、適正に保護していくためです。
その結果として、野良猫という嫌われる存在ではなく、地域猫として人々から安心して餌を与えられ、愛される存在として共生出来ることを目指しています。